【成功体験が、目を曇らせる!】

もう、記事タイトルにすべてが表されておりますがね……。

ネコブログ“気になる女の子(最終話)”の最後でチョロっと触れましたが、

チンチラシルバーの新参者、ステラを我が家に連れてきたとき、先住ネコのるーさん(ルナ)との初顔合わせで失敗してしまいました……。

20年にわたり、ミュウ&アクアという2匹のニャンコを飼っていたくせに……いや、そのときの成功体験が、僕の“最初の一手”を間違わせたのかもしれません。

ステラを家に連れてきたとき、僕はるーさんに早く会わせたくて仕方ありませんでした。それは、2頭飼いしていたときのミュウとアクアが非常に仲が良く(ケガをするほどの大ゲンカをすることもありましたけど)、寒くなったらトグロを巻くように重なり合って寝ていたし、毎日のようにお互いに毛づくろいしてあげたりしていたので、

「早くるーさんにも、そういったパートナーを作ってあげたい!」

と思ってしまっていたんです。……いや、それ自体は悪くないんでしょうけど、“仲良くさせたい”と思えばこそ、最初の邂逅にはもっと気を遣うべきでした。

あろうことか僕は、いつものポジションでリラックスしていたるーさんのもとにステラの入った段ボールを持って行き、

「さあ、るーさん! 新しい家族を連れてきたよ!」

なんて平和ボケした声で言うやいなや、ステラをヒョイと部屋の中に解き放ったのです……。すると、突然の闖入者に肝を潰したるーさん、

「フーーーーッ!! シャアアアアア!!!」

と、過去に見たことのない怒顔をし、部屋から出ていってしまい……。そしてドアの隙間から、吊り上がった怒りの双眸でにらみつけ、いつまでも、

「うーーーーーーーー…………!!!」

と唸っているという……。これにはステラも驚き

戸棚の下の、引き出しの隙間に入って出てこれなくなってしまったのでした。

いま考えると、

「なんて無茶な引き会わせかたをしたんだ…………」

と、自らの愚行に怒りすらわいてくるのですが、前述の通り、この行動の裏には、十数年前の成功体験が隠れていました。

いまから18年ほど前。

ミュウを飼い始めて3年ほどが経ったころ、近所のペットショップで里親募集されていたアクアを引き取ってきました。このとき、さすがに多頭飼いの不安があったので、ネコを5匹くらい飼っていたファミ通の先輩女性編集者にいろいろとアドバイスを受けていたんです。“2匹目のネコは、どうやって迎え入れたらいいんですか?”と。すると、基本的に豪快だった女性編集者は、胸を張ってつぎのように言ったのです。

「そんなの、気にしなくて平気よ! 最初はケンカしてても、3日で慣れて仲良くなるから!! ダイジョブダイジョブ!!」

なぁんだ。悩んで損しちゃったよ^^

僕は先輩に言われるままミュウとアクアをいきなり会わせました。すると本当に、最初こそミュウがフーフーと怒っていたものの3日目から仲良くなって、互いの毛づくろいを始めたのです。これを見て、僕は盛大な勘違いをしたのでした。

「うはwww 本当に3日で仲良くなったwwww 多頭飼い、恐るるに足らずwww」

この当時のことを思い出し、「まあ3日で慣れるだろwww」というヘリウムのような軽い気持ちでルナ&ステラを会わせてしまいました。そして、どちらも特盛に驚かせ、るーさんに至っては、

「わしの縄張りを荒らす、悪いヤツが来たにゃ!!!」

ってんで、猛烈に警戒させることになってしまったのです。

【当たり前だけど……ネコには相性がある!】

ネコ飼いの皆さんには釈迦に説法でしょうが、彼らはおもしろいくらいに個性的で、性格も1匹1匹違います。おっとりした子もいれば、やたらと生意気に攻撃的な子もいたり……。……まあこれ、るーさんとステラのことですけど(苦笑)、個性が際立っているがゆえに、先住ネコと新参ネコを会わせるときは、いろいろと準備(心構えも)が必要です。今回はそんな、“引き会わせレベル1”のお話。

最初の失敗と、いがみ合っていた2匹を徐々に慣れさせていった経験から、以下のことがわかりました。

・先住ネコと新参ネコを、唐突に会わせるのはNG!
・できれば新参ネコに部屋をひとつ与え、先住ネコに「あそこに……何かいるっぽいにゃ」という気配を感じさせてあげる
・部屋がない場合は、ちょっと大きめのケージを用意してあげると吉。
・部屋の中にいる新参ネコが立てる物音や気配を、先住ネコに聞かせる
・入り口の扉(ウチは襖です)をちょっとずつ開け、隙間越しに顔合わせを始める

隙間越しの顔合わせ、“引き会わせの極意 その1”です。ウチは、↓こんな感じにやっていきました。

都合がいいことに、我が家は台所がるーさんの出禁ゾーンでした。身体能力の高いノルウェージャンフォレストキャットは本当にどこにでも上ってしまい(洗い置きの食器棚とか、まだ熱いガスコンロの上とか)、危険極まりないことから、「オマエは台所は禁止!! 出禁を言い渡す!!」と、いっさい入れていなかったのです。ステラはまだ子ネコだし、基本的にドン臭い子だったので、るーさんが入ってこない台所を“安住の地”としてあげました。結果的に、これが“ナイス判断”になります。

ちなみに、ワンルームマンションとかだと隔離はなかなか難しいかもしれませんが、ケージをうまく活用することで同じ効果が狙えると思います(ケージを遮蔽して、少しずつ顔合わせをさせるとか)。

そして“引き会わせの極意 その2”は、“先住ネコに新参ネコの匂いを覚えさせる”です!

台所にいるステラと遊んだ手の匂いをるーさんに嗅がせると、それだけで彼女は、

「うーーーー……!! シャーーーーッ!!」

と怒り出しました。るーさんが怒る姿をまったく見たことがなかったので、それだけで僕は面食らってしまったのですが、逆に、

「匂いを嗅がせても怒らなくなれば、慣れていってくれるかも」

と期待を抱き、それから意図的にステラを触った手で、るーさんを撫でるようにしました。……そう、

“匂いの移植”

です。最初こそ怪訝な顔をしていたるーさんでしたが、2日もするとステラを触りまくった手の匂いを嗅がせても、

(Φω´Φ#)シーーーーン……

と、完全に無反応に! 同時に、コツコツと隙間を広げて慣らしを進めていた顔合わせのほうも、

お互いに隙間に手を突っ込みあって、遊ぶようになっていきましたw これを見て、ようやくちょっとだけ安堵。

「まだ油断できないけど……なんとかなりそうな気がする!!」

そう確信し、僕は“引き会わせレベル2”に進むことにしたのでした。

続く。

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