”ミュウのこと(1)”を先にお読みください~!

ミュウさんの思い出話の続き。

手の中でうたたねする、小さな黒ネコを撫でながら、

「あの……! この子、引き取らせてください!!

と、里親会のおばちゃんに直訴した。するとおばちゃんはニコニコと笑いながら「ありがとうございます^^」と言い、続けて僕のネコ飼育歴、生活環境などなど、いくつかの質問をしてくる。それらに誠実に答え、さらに「いつでも飼い始められます!」と付け加えると、その熱意が通じたのか、おばちゃんは強く頷いてくれた。

「では、この子のこと、よろしくお願いします

さらに、おばちゃんは言う。

「ついで……と言ってはなんですけど、ネコは1匹よりも複数のほうが、勝手に遊んでくれるので飼育が楽になりますよ。この子は双子ですし、2匹とも飼われてはいかがですか?

このときは、(うお。いきなり2匹とか、ムチャ言うなあ!)と内心思ったものの、その後アクアを家に迎えて2匹飼いになったとき、おばちゃんが言った“勝手に遊んでくれるので楽になる”という言葉の意味がよくわかった。でも当時は1匹でも一大決心を要した事柄だったので、さすがに2匹も預かるわけにはいかなかったんだよな。なので、

「もう1匹も引き取りたいですけど……今回は、この子だけにしておきます」

と丁重にお断りをし、手の中の1匹だけが我が家にやってくることになったのである。なんと……その日の夜にw

「夕方、ここを撤収したらご自宅までお届けしますね^^」

おばちゃんはうれしそうだった。でもおばちゃん以上に、僕はニッコニコだったと思う。だって……念願だった、ネコが飼えるのだから!

その日の夜、里親会の方々が本当に自宅までやってきた(当たり前だが)。そして僕の家の玄関でケージを開け、中から小さな黒ネコを引っ張り出す。

「では……よろしくお願いしますね! 幸せにしてあげてください!

おばちゃんが、強い口調でそう言った。ただニコニコしていた昼間とは違う、ちょっと怒っているかのような、真剣そのものの表情をしていた。もらうほうは覚悟が必要だが、渡すほうも……僕以上の決意と責任があるんだろうな。なので僕も居住まいを正して、

「はい、大丈夫です。大事に大事に育てますね!」

と心から宣言したのであった。

やってきた黒ネコには、その日のうちに“ミュウ”という名前が授けられた。当時、『ポケモン』の映画に登場した“ミュウ”というモンスターが話題になっていたことを受けて、

「ミュウのような、強い子になってくれよ!」

ってことで、この名前が付けられたのである。……が、ちょうど時期が真夏だったので“マリンちゃん”という名前に決まりかけた瞬間もあったのだが、その後のふてぶてしい態度とおっさんぶりを見るにつけ、「本当にマリンちゃんにしなくてよかった!!」と胸をなでおろすことになるんだけどなw

我が家の一員になったとき、ミュウは本当に小さかった。るーさんが家にきたときは生後2ヵ月の900グラムだったが、明らかにそれよりも小さかったと思う。30センチほどの高さのソファーにすら上ることができず、しがみついては落ち、しがみついては落ち……を繰り返していたからw でも、身体は小さいながらもことのほか元気で、パタパタとよく走り回っていた。


▲アクアが家に来た直後くらいの写真かなー、これ。まだデジカメじゃなく、写ルンですで撮った紙焼きが残っていたので、スマホで複写しましたw ミュウが小さいころの写真ってほとんど残っていなくて、もしかするとこれがいちばん若いときのものかも。当時、4歳くらいかなー。めちゃくちゃ仲のいい2匹でした。

そうそう、家に来たその日に、行方不明になって焦ったことがあったな。しばらく走り回っている姿をほのぼのと眺めていたんだけど、ふと目を離した隙に、姿が見えなくなってしまったのである。

「ミュウ~! 出てきて~!」

いくら呼んでも、姿を見せてくれない。まあそれもそのはずで、自分がまだ“ミュウ”なんて名前をつけられたことを理解する前だったんだから。

けっきょく1時間ほども家探しし、「やばい……。ありえないけど、外に脱走したのかも……」と思い始めたころ、僕の書斎の机の後ろ、わずか数センチほどの隙間に入って寝ているミュウが発見される。

「もー! 心配させるなよ~!! でも、いてくれてよかった……!!」

この日からミュウは、“大塚家のネコ大将”となった。

続きは……またそのうちにw

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