ロイヤルカナンインタビュー:ドムとリックドムの違いにも対応するフード!?

プレミアムペットフード界の巨人、ロイヤルカナンの原田洋志さんに直撃したインタビュー記事の2回目です。

あくまでも、猫本位、犬本位を貫いて、こだわりのペットフードを開発し続けているロイヤルカナン。猫が食べ飽きる習性や、好奇心旺盛なところにも対応するために、あらゆる研究が行われているそうで……!

▲インタビューに答えてくれた、ロイヤルカナン ジャポンの原田さん。

スポンサーリンク

【ロイヤルカナン】猫が食べ飽きる理由、教えます

原田 “ロイヤルカナン、オタク説”を裏付けるお話が、もうひとつあります。犬種で、“ゴールデンレトリバー”と“ラブラドールレトリバー”っているじゃないですか? ロイヤルカナンでは、どちらも専門のフードを用意しているんです。
角満 え? この2種は違うんですか??
原田 違うんですよ! おそらく多くの人が、毛の長さと色が違うだけの同じ犬種……と思っているんじゃないかなと。
角満 そうですね。大きな違いがあるとは、思っていませんでした。
原田 ところが、ゴールデンレトリバーの出身はイギリスのスコットランド、ラブラドールはカナダのラブラドール地方と、出身地からして違います。名前が似ていますけど、“レトリバー”というのは英語の“レトリーブ”から来ていて、これは“回収する”という意味なんですね。というのも、ゴールデンはハンティングのオトモとして撃ち落とした鳥などを回収する役目を持ち、ラブラドールは漁師に飼われていて、網から逃げた魚を回収する仕事をしていたらしいんです。体型も仕事も似ているけど、よくよく調べると出自がぜんぜん違うと。
角満 へぇ~~~!!
原田 こんなところに気づく時点で、オタク気質ですよね。
角満 あはは! 確かに!
原田 で、その違いに気がついたときに、それを無視できなくなってしまうのもオタクの宿命というか……。
角満 うん、ほっとけないんですね。
原田 はい。……ちなみに角満さんは、ガンダムはお好きですか?
角満 ガンダム? ……ええ、思いっきりガンダム世代ですので。
原田 ガンプラ(ガンダムのプラモデルね)に“ドム”があるじゃないですか?
角満 ありますあります。
原田 そのドムにも、通常のドムと“リック・ドム”があって、べつのプラモとしてラインナップされているわけです。微妙にスカートのサイズが違うとか、そのくらいの差で。……あの感覚ですよ!(笑)
角満 あははは!! わかる!!
原田 違うんだから、違うように作らないと気が済まない! そういう感覚なんですよね、ロイヤルカナンって。
角満 オタクは許せないですからね、その違いが。その流れでお聞きしますけど、ウェットフードも形や大きさが違いますよね? これも、ドライフードと同じ理由からですか?
原田 それはまた、若干違うところがありまして。
角満 あ、そうなんですか。

原田 猫さんて食に関しては、ワガママだとか飽きっぽいとか言われていますけど、食べなくなってしまう理由って、大きくふたつあると考えています。ひとつは、いわゆる“食べ飽き”。でも、食べ飽きする理由がちょっとおもしろくて。猫さんは自分が食べてるものにキチンと必要な栄養素が含まれているのかが、わかるらしいんです。
角満 !! なんと!!!
原田 これも、資料を見てもらったほうが早いですね。猫が、味で食べ物を選んでいるのか、それとも栄養素で選んでいるのか、確かめるための実験です。

▲低タンパク質、中タンパク質、高タンパク質の3種の餌のうち、最終的に猫がどれを選ぶのかという実験の資料。低タンパク質の餌には大好きな魚の匂い、逆に高タンパク質には、大嫌いな柑橘系の匂いがつけられている。1ヵ月後に、猫が選んだのは……!

角満 これは興味深いな……。
原田 3種類のフードを用意しました。ひとつは、猫さんが好きな魚味なんだけど、タンパク質が少ない食事。ふたつ目は、わりと好きな風味なんですけど、タンパク質の量が中くらいのもの。そして3つ目は……猫さんが嫌いな柑橘系の味ですけど、タンパク質がたくさん入っているフードです。
角満 ふむふむ!
原田 最初の1週間は3つを同時に出し、好きなものを食べてもらいます。結果は当然のように、魚味の低タンパク質のものばかりを食べました。その後、今度は毎日1種類だけあげます。1日目は魚味のタンパク質少なめ。2日目はタンパク質がやや多め。3日目はオレンジ味だけど高タンパク質。これを3日ワンサイクルで、少くとも8サイクル回します。するとこの間に、どの味のフードにタンパク質が多く入っているのかということを学習するらしいんですね。
角満 ええええ!
原田 8サイクルが終わったあとにもう一度、3つの餌を同時に出す実験をしました。すると……最初のときとはまったく逆に、オレンジ味の高タンパク質のご飯を食べました。
角満 すげええええ!!
原田 ここから導き出されるのは、猫は“必要な栄養素が入っていない餌は食べ飽きる”ということです。

★ここで、原田さんちの巨大メインクーン、ポン次郎が鳴き出す。


((((;`・д・))))さ、さっきからもよおしてるんだけど……

ポン次郎 にゃーんにゃーん。
原田 どしたの?
角満 鳴いてるぅ!(悶絶)
カメラマン この子さっきから、同じところでグルグル回ってるんです。
猫飼い全員 !!!! トイレだ!!!
カメラマン え? え?? そうだったの?(苦笑)
角満 猫が同じところで回るしぐさは、「トイレに行きたい!」の合図だよ!!
カメラマン ね、猫飼ったことないので、知らなかった……。

★無事、ポン次郎は用を足し、インタビューの仕切り直しw

(#`ーдー)ふぅ、危ないところだったぜ……

原田 猫用のウェットフードって、それほどタンパク質が高くないものもたくさん売られています。だからすぐに食べ飽きちゃって、取っ替え引っ替えしなきゃいけないという方が多いんですね。この、“食べ飽きたら違う味のものあげればいい”というのは、明らかに人の感覚です。
角満 そうですね。
原田 味に飽きたというより、栄養バランスに飽きてしまった……というほうが近いと思います。ですのでロイヤルカナンのウェットフードは、猫がキチンと食べてくれるだけのタンパク質をしっかりと含有し、食べ飽きが来ないように工夫されているんです。ただ……
角満 ただ?
原田 その一方で、猫には“ネオフィリア”という習性がありまして。
角満 ネオフィリア……ですか?
原田 はい。猫は単独で生きる動物なので、食べ物に対して好奇心と警戒心の両方を持っています。好奇心のほうが強く働くと、ずっと食べてきたものに急に興味がなくなり、いつもと違うものが食べたくなる。これが、ネオフィリアです。
角満 やっかいなやつですね(苦笑)。
原田 これはもう、どうしようもないんですね。ただ、ネオフィリアが起きたからと言って、その猫にピッタリだったフードを突然変えてしまうと、栄養バランスが崩れてしまいます。そんなとき、栄養素はそのままに硬さや形状が違うものがラインナップされていれば、それを与えればいいわけです。目先が変わるので、食べてくれることが多いですから。たとえば療養食で、腎臓病の猫さん用の“腎臓サポート”というフードがあります。腎臓が悪いときはタンパク質を控えなきゃいけないんですが、そうすると先ほど話した通り、食べ飽きてしまうんですね。でも、そのフードに含まれている栄養を取らせないといけないので、食べ飽き対策として匂いが違う食事を、ドライだけで3種類、ウェットで2種類用意しています。これをローテーションさせることで食べ飽きることなく、必要な栄養素を取らせることができるわけです。
角満 理にかなっているなぁ……。
原田 ここまで猫さんの習性を理解し、こだわり抜いてフードを作っているところって、手前味噌ですけどなかなかないと思っています。
角満 オタクの真骨頂ですね!
一同 (爆笑)

★3回目に続く~!

※続きは日曜日(2月3日)にアップ予定!

2つのブログランキングに参加中❢ルナステラをクリックして応援してください